シートマスクは「美容液がたっぷりで、簡単に潤いをチャージできる」と人気のアイテム。
手軽さとご褒美感から、毎日の習慣にしている方も多いかもしれません。
けれど私は、正直なところ毎日の使用はあまりおすすめしていません。
なぜなら、シートマスクが与えてくれる潤いは一時的なものであり、さらに注意すべき落とし穴もあるからです。
Contents
なぜあまりおすすめしないのか?
まずひとつ目の理由は、防腐剤や香料、アルコールといった刺激成分が含まれている商品が多いこと。
特に「ひんやりして気持ちいい」と感じるタイプは、エタノール(アルコール)が多く含まれている場合があり、乾燥肌や敏感肌には負担になることがあります。
二つ目の理由は、得られる潤いが一時的であること。
マスクを外した直後は水分を含んでしっとりしたように感じても、時間が経つとその水分の多くは蒸発してしまいます。
むしろ、シートが乾いてくると肌の水分を逆に奪ってしまうこともあるのです。
三つ目は、補うケアばかりに頼るリスク。
肌には本来「自ら潤いを保ち、守る力=自肌力」が備わっています。
ところが、外から与えるケアばかりに頼ってしまうと、この力が育ちにくくなるのです。
それでも使いたい人へのアドバイス
決して「シートマスクは悪」と言いたいわけではありません。
正しく選び、使い方に注意すれば、肌にとって心強いサポートにもなります。
✅ 成分表示をチェック
防腐剤や香料が多くないか確認しましょう。
おすすめはナイアシンアミド、フラーレン、プロテオグリカンなどの保湿・エイジングケア成分。
✅ 使用時間は10〜15分以内
「長くつければ良い」というのは誤解。
乾燥を防ぐためにも使用時間は必ず守りましょう。
✅ 頻度は週1〜2回まで
シートマスクはスペシャルケア。
毎日ではなく、疲れた日やイベント前のご褒美に取り入れるのがおすすめです。
✅ ながら美容は避ける
貼ったままスマホや家事をしていると、マスクが浮いて密着度が下がります。
効果を引き出すには、落ち着いた時間に「肌と心を休める」意識で。
本当に潤う肌をつくるには?
潤いを肌に与えることも大切ですが、もっと大切なのは、肌が自ら潤う力を取り戻すこと。
そのためには、日々のスキンケアでバリア機能を守る・摩擦を減らす・適切な保湿を積み重ねることが欠かせません。
Ricoでは、シートマスクに頼りすぎるのではなく、毎日の基礎ケアを通じて自肌力を育てることを大切にしています。
例えば乾燥が気になる方には、導入ミストや保湿美容液で潤いをしっかり届けること。
ハリ不足やくすみが気になる方には、炭酸パックやフェイシャル施術など、肌に働きかけるケアが有効です。
まとめ
シートマスクは基盤のケアではなく、補助的役割のケアです。
確かに一時的な潤いやリラックス感は得られますが、それだけでは健やかな肌は育ちません。
毎日の積み重ねこそが未来の肌をつくります。
必要なときに、必要なだけ。
肌の声を聞きながら、シートマスクと賢く付き合っていきましょう。
美容の正解はひとつではありません。けれど確かなのは、肌は日々の小さな積み重ねに必ず応えてくれるということ。自分の肌を信じて、育てるケアを大切にしてください。